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UEKING ROOM

1月のギャラリー

第一回:森美術館(六本木ヒルズ森タワー53階)

イベント:「六本木クロッシング2007:未来への脈動」展

開催日:2007年10月13日~2008年1月14日
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1月9日。

その日、六本木ヒルズで会社説明会があったので(ただいま就活中)
帰りにふらっと森美術館に寄ってみました。

チケットを購入し、53階まで直通のエレベーターに乗る。

エレベーターを降りて入り口に向かうと、隣にはガラス張りになっている展望台エリア。

“2008”とイルミネーションされた東京タワーが見えた。

「六本木クロッシング」は多様な日本のアーティストを紹介するシリーズ展として2004年からスタート。

第2回目の今回は「交差(クロッシング)」の意味に注目し、枠に収まりきらないエネルギーと影響力をもつ、

今見せるべき36作家が集結して開かれたイベントだそうです。

絵画、彫刻、写真、映像、演劇、漫画やゲームなど、様々な表現形態を媒体として、

若手作家から60年代70年代の作家たちが自分達の持つエネルギーを見せつけていました。

久々に「面白かった!」と思った展示会でした。
◆印象に残った作品◆
《冨谷悦子さんの銅版画》
針の先のような線と点で描かれた動植物。
毛が一本一本描かれている細かな描写。
裸眼で作り出されたとは思えないくらい細かすぎて、つい顔をしかめて見てしまいました。
数センチしかない画面の中にリアルに描かれた動植物の絵には、恐怖すら感じました。
《できやよいさん》
色の使い方が大胆かつ綺麗で魅了されました。
遠くから見ると綺麗な絵で終わってしまうけれど、近くで見るとすごく細かい!
顔の中にまたいくつも顔が描いてあり、ひとつの顔を形成していました。
その絵は単純化されたポップなもの。可愛らしくて見ていて楽しくなりました。
《365枚の自画像》
同じアングルで1年間(1日1枚)描き続けられた自画像が壁一面に貼り出されていました。
全部同じ顔なのでちょっと不気味でしたが、よく見てみると「この日髪切ったんだな」
「この日機嫌悪かったのかな」等、ちょっとした変化があって面白かった。
自画像も、これだけ数があるとものすごい迫力あるなぁ、と思いました。
《リアル新聞紙》
自画像の隣にあった作品。
ただ新聞紙が貼り出されているだけだと思って素通りしかけました。
よく見たら新聞紙の模写でした・・・。リアルすぎて分からなかった。
写真の部分は印刷された雰囲気が出るように全部、鉛筆の点描!!

等等。他にもたくさんの個性的な作品がありました。

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その中でも私が一番印象に残ってる作家は、田中偉一郎(たなかいちろう)さん。

田中さんのエリアに入って最初に目に付くのは大きな紙。

作品の題名は「魚拓」。2枚展示されていた。
大きな和紙に大きく「マグロ」「マダイ」と筆で力強く書かれているのだが

肝心の魚がいない・・・・。

と思ったら、小さな長方形のかたちをしたものが真ん中にペタッと押されていた。
・・・マグロの魚拓。
詳しく言うと「マグロの刺身の魚拓」。

一人で行ったのに「は!?」と叫んだ。笑

魚拓だからマグロの刺身とマダイの刺身の区別がつかないし。
隣で「くだらねぇ~!」と笑ってる人がいたけど、本当にくだらない。

別の作品が見たくなってビデオ作品をのぞいて見たら

とある公園にむらがるハトたちが映し出されていた。

何が起こるのかな~と思ったら、途中で画面が一時停止。

ババンと「岡本 常夫」と、表示される。

どうやらハトに名前を付け始めた模様。

大量にむらがるハトたちに、ドラマのオープニングみたいにカッコよく命名していく。

ただ、それだけの作品。

作品名は「ハト命名」。笑

この人ふざけてる!絶対ふざけてる!!と、心の中で叫びました。

周りも「この人は何なんだろうね」と言って笑っていました。

この人の作品は全てクダラナイものばかりだった。
くだらなすぎて「これってアートになるの?」とも思いました。
優れた技術を持ったアーティストという訳ではないし、

見る人から見たら「くだらない」で終わってしまうものかもしれない。
けど、他にもたくさん素晴らしいアーティスト達がいたのに、

この人の作品が一番印象に残ったのは事実なので、私の中ではこの人を1番としました。
-あなたは今までアートを見て笑ったことがありますか?-

田中偉一郎さんをネットで検索した時に出てきた一文。

美術館という静かな空間の中で、この人のエリアでは笑いが起きていた。
それが何となく「新しい」と思った。

静かに作品を眺めて、専門家が「うーん・・」とか「おぉ・・」とか唸ってる

そんな美術館の堅いイメージに、田中偉一郎は穴を空けた、そんな気がしました。

難しく考えないで気軽に「くだらねぇ~」って、アートを楽しんでよ、と言われてるみたいだった。
言葉を使った「お笑い」に対し、基本的には見るものであるアートで笑いをとること。

田中偉一郎さんが、言葉を使わない見るだけの世界にお笑いブームを巻き起こしてくれることをひそかに期待しています。笑

"1月のギャラリー"に2 件のコメントがあります

  1. コメント from ayumi:

    行きました。
    しかし、クリスマスイブだったおかげで超満員。
    美術館の作品鑑賞が目的ではない観光客や、海外からの団体・密着度の高い男女・作品をいじって注意されるマナーの悪い子など、公園型アトラクション会場だった。こちらも子連れのおのぼりさんなので同類だったわけだが・・・

    わたしが印象に残ったのは、連写した空のスライド写真が透明アクリル板に拡大され、何十枚も重ね合わされ吊り下げられていた空間。平面表現が重なり揺れることによって3次元の空気になっていた。とりたてて面白くも新しくもないかもしれないが
    押し付けがましくない表現だった。
    自画像と新聞紙は圧倒された。継続は力なり!

    空いている日にゆっくりともう一度観たいと思っていたがもう終わってしまう。

  2. コメント from matsumoto:

    森美術館には以前MoMAを観に行きましたが、良い美術館ですよね。シティビューもあるし。
    今回の展覧会へは開催中にヒルズに行く機会があったのだけれども、その日は時間の都合で残念ながら観られなかった。

    「難しく考えないで気軽に「くだらねぇ~」って、アートを楽しんでよ、と言われてるみたいだった。」というコメントに惹かれてやっぱり観に行こうかな〜と思いましたが、もう終わりなのね。残念。

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